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太陽電波観測システム完成記念式典/山川電波観測施設

 NICTは、2014年7月5日(土)にNICT山川電波観測施設(鹿児島県指宿市)において「太陽電波観測システム完成記念式典及び講演会」を開催しました。
 記念式典には、指宿市長をはじめ市職員、指宿市教育長並びに教育委員会、周辺の小中高等学校の校長先生等約60名を超える参加があり、式典の後には今回完成したシステムのアンテナ見学を開催しました。引き続き、隣接する指宿市山川図書館講演会場において行われた記念講演会では、NICT職員が2件の講演を行いました。最初に「指宿から宇宙へ」と題し、これまで長年にわたり山川電波観測施設で行ってきた電離圏観測および今回完成したシステムの意義について説明し、次にNICTが長年行っている南極での電離圏観測に関連して「南極での観測と自然」というタイトルで、写真や動画を多用した解説が行われました。また、講演会場外のロビーにおいて、4次元デジタル地球儀「ダジックアース」や南極の石・氷や防寒服などの展示を行い、近隣住民の方々を中心に計約200名の参加がありました。
 今回完成した太陽電波観測システムは、老朽化したNICT平磯太陽観測施設の太陽電波観測システム"HiRAS"の後継に当たり、電波インフラに影響を与える太陽活動をいち早く検知するための装置です。これにより宇宙天気臨時情報等の発信をより早く行い、利用者が電離圏嵐などの現象に備える時間をより長く確保することが可能になります。また、今回完成した装置は、観測周波数帯域幅や時間分解能等で世界トップクラスの性能を持っており、最先端の科学研究にも利用できる観測データを取得することが出来ます。
 今後NICTでは、新しく完成した太陽電波観測システムを利用して、より精度が高く信頼性の高い宇宙天気情報の、迅速な配信を目指した研究開発を続けていく予定です。
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