上の図は、高度120kmでの電離圏の電子密度が変動する様子をシミュレーションで予測したものです。
実際には、超高層大気の風や磁気圏からの影響を受けて、もっと複雑な構造になるかもしれません。
NICTでは電離圏の観測を行っていて、今回の日食の時の電離圏のデータを見ることができます。
金環日食の時の東京(国分寺)における電離圏全電子数(TEC)(単位 TEC unit)の時間変化の予想(実線)。
横軸はJST(日本時間)、縦軸はTEC。点線は金環日食がないとした場合。
金環日食の時の東京(国分寺)におけるF層臨界周波数(foF2)(単位 MHz)の時間変化の予想(実線)。
横軸はJST(日本時間)、縦軸はfoF2。
点線は金環日食がないとした場合。